2025/09/16 助成金
日本生協連では、全国の子どもたちの健やかな成長への願いから、「くらしと生協と子どもの未来アクションによる「子どもの貧困」活動支援への応援助成」として、子ども用品「すくすく応援団&Baby」よりお買い上げいただいた金額の一部を貧困をはじめとする子どもの問題に対して支援に取り組む団体へ2020年度から助成しています。
今回は、助成団体の一つである〈特定非営利活動法人ら・ら・ら〉の活動をご紹介します。(取材日:7月25日/東京都)
7月25日岩城さんへ取材させていただきました。場所は〈特定非営利活動法人ら・ら・ら〉が運営している「楽ちん堂コミュニティカフェ」にお邪魔しました。併設されている就労継続支援B型の「すたじおごろん二子玉川」(夜は子ども食堂に変わります)も拝見させていただきました。
「楽ちん堂コミュニティカフェ」は、赤ちゃん~おばあちゃんまで誰でも立ち寄れる居場所。食堂、料理、学習指導、宿泊支援などされています。
取材当日は夏休み中の学童保育(朝9時~)として、お子さんが数名いらっしゃっていました。前日には、お泊り支援ということで4名の事情を抱えたお子さんを預かり、職員が一緒に借りているアパートで宿泊するという支援をされたということでした。朝食も皆で作って一緒に食べることができました。
また、コミュニティカフェは、様々なボランティアさんによって成り立っているようです。ご近所には元パティシエの方がいらして、材料提供からケーキ作りまでしていただいてカフェにくる子どもたちもプロのケーキに大喜び、楽しい時間が過ごせているようです。また、高校の元校長先生が勉強を教えてくれる学習支援もあり、そのきっかけで不登校の子どもが学校に行けるようになったりという嬉しいニュースもあったようです。また数学が得意な子が他の子に教えてあげたりと、良い交流もあるとのこと。
取材当日も社協からのパンの提供があったようです。定期的に社協に欲しい食材などをエントリーすることができ、先着でもらえることも。また餃子の王将さんからは最大30食のお弁当の無料提供もあり助かっているとのことです。
子どもの未来アクションの助成金があることでは、子ども食堂のメニューのバージョンUP、品数の充実、お出かけやカラオケ大会などのイベントの実施ができるようになったとおっしゃっていただけました。
お困りごとは、行政が縦割りのため、不登校、貧困、障害、DV、ヤングケアラーなど複雑な問題がワンストップで対応できる窓口が無いということです。
また、日本テレビの夕方「news every.」には過去3年間で6回特集されていて、TVを見て地方からわざわざ食料を届けに来てくれる方もいらっしゃるとのこと。取材当日も自転車で1時間かけてお米を持ってきてくれる方がいらっしゃっていました。
〈非営利活動法人ら・ら・ら〉は、誰もが安心して頼れる“まちの居場所”を育て続けています。