北九州市立大学で教鞭をとっておられる蓮本浩介さんから子どもの未来アクション学習会の開催報告をお寄せいただきました。今回は、大学・教育現場を舞台として子ども食堂に関わる学生を対象とした子どもの未来アクションの学習会を開催いただきました。
開催日 |
2018年9月29日 |
参加人数 |
25人(講師役教員とゲストスピーカーの計3名を除く) |
会場 |
北九州市立大学内の教室 |
プログラム内容 |
日本には7人に1人、相対的貧困状態の子どもがいると言われています。しかし、この問題を語るとき、「私の周りに、そんな子はいない」という声を聞くことがあります。相対的貧困が「見えにくい貧困」とも言われるゆえんですが、今日の子どもを取り巻く問題の多くは、相対的貧困と同じように、"見ようとしないと見えない" 問題であふれています。 そこで、貧困をはじめとする子どもの問題を、身近な地域の問題としてとらえ、学び、考えることから、共感の輪を広げていく取り組みが求められています。 今回は、子ども食堂に関わる学生を中心に、子ども達を支援する3つの実践活動(子ども食堂、フードバンク事業、子どもの学習支援活動)の基本的な問題をふりかえり、今後の活動をさらに深めていくことを目的として開催します。また、子ども食堂の活動に参加する学生を募り、増やしていくことを併せて企図しています。
〔主な内容〕 (1) 今回の趣旨説明 (2)子どもの未来アクション、相対的貧困などについて(45分) (3)実践者のお話(30分) (絆キッチン 代表 福島洋子さん) (4) 北九州市における取り組みについて(30分) (北九州市 子ども家庭局 子ども家庭部 子育て支援課 中野晴香さん) |
今回は子どもの未来アクションの学習テキストの内容に加え、参加者の学生も関わる北九州市・行政からの報告や市内で子ども食堂に取り組む方の報告を組み合わせたプログラムでした。
参加者からは、「相対的貧困など見ようとしないと見えにくい課題があり、子どもを取り巻く社会問題として捉える必要があること」を感じたという感想のほか、「もっと他の子ども食堂にも参加してみたい。また、子ども食堂を起ち上げた人や寄付をしてくださっている方々のお話をもっと聞いてみたい」「今まで以上に子ども達の心理面を考えてふれあいをもっていきたい」「継続的な活動への参加はもちろん、子ども食堂への理解をいろんな人に広めたい」というような感想が出されたとのことです。
中には、子ども未来アクション自体に関心を持っていただいたという報告もいただいています。
ぜひ、学習会の開催にあわせて子どもの未来アンバサダーの仲間も増やしていけるようお声掛けいただけると嬉しいです。